| TDR50フレームの改造 早速、いつものようにフレームとエンジンを並べてどのように加工するか考えます。 やっぱり225ccもあるのでエンジン自体が大きく重いです。積み下ろしが疲れそうです。 結局、アンダーパイプは切らないと入らないと判明したので、切り落とします。 そしてエンジンをあてがって見ます。 キャブとメインパイプの干渉がネックです。 ドライブスプロケとピボットの位置関係を良くするために、もう少しエンジンを起こし気味・後ろに下げたいところです。 ここでスプロケ位置が低すぎるとスイングアームをチェーンで削ることになってしまいます。(ドライブスプロケは17Tまで使用可能ですが、17Tだとノンシールチェーンでなければいけません。クリップ式ノンシールチェーンだと外れると怖いので、ロー気味ですが16TにDIDのXリングチェーンを使用しています) それでも離れ気味になってしまうのですが、これはどうしようも無かったです。(これが走りにどう影響するか不安でしたが、走ってみた所、おかしな感じはありませんでした) マニホールドは純正を上下逆にして使用します。 そうするとキャブが斜め下を向くようになり、TDRフレームに搭載するには好都合となります。 負圧取出しニップルは曲げてエンジンとの干渉を避け、栓をしておきます。 (キャブセット時にマニホ内を見てみると、ニップルが下側になってしまうのでガソリンが溜まっています。結局ニップルを外しボルトをねじ込んで内部を平らに仕上げました。) |
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発泡ウレタンで補強・下塗りまで完了 さて、いきなり下塗りまで完了しています。 今回は塗装・錆び取り後にヤフオクにて入手したPOR15という強力防錆塗料を使用しました。長い目で考えての選択です。 このPORはかなり強力な塗膜で期待できます。が、刷毛塗りなのであまり綺麗な仕上がりにはできませんでした。その分錆が発生しないとなるので満足していますが。 PORの上からサフを吹いて下塗りが完了です。 次は発泡ウレタンの注入です。 今回はTMの時とは違うウレタンを使用しています。吸水率がとても低い2%のウレタンを使いました。 注入方法も変更し、100均にあるケチャップ等の保管容器を使います。 これに、電気ドリルにくわえたハンガーを曲げた物を使い十分に攪拌した混合ウレタンを注ぎます。 あとは写真のようにぶすっと刺して容器を潰して強制的に注入します。 ここでもたもたしていると容器内で発泡していまうのですぐに注入しましょう。 もちろん、容器は一回一回で使い捨てですので、かなりの数が必要です。 フレームとスイングアームで20本くらいは使いました。 |
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フレームの完成 さていきなり完成です。 ブラックで全塗装しフレームが完成です。 今回のXTDは足周りなどはTDMからの移植なので、フレームができればほぼ完成したといっていいくらいです。 エンジンハンガー等しっかりとした強度が必要なところの溶接は鉄鋼所にてお願いしました(^^; 一枚目はエンジン後ろ側のハンガーです。 いつものように鉄板から切り出し、一箇所につき四枚の板を使っています。 二枚目はエンジン前方のハンガーです。 ホームセンターで探してきた鉄のパイプを曲げてメインフレームに溶接します。 そして、メインとパイプの溶接箇所を挟むように左右から補強を溶接しています。 エンジン積み下ろしも考えて、できるだけコンパクトになるようにしました。 下側の二箇所あるボルト通しには、長ナットを溶接しています。 三枚目は補強兼ヘッド上部との連結ステーとなっています。 丸いカラーとヘッドにあるボルト穴とをステーにて連結します。 これに伴いイグニッションコイルステーの位置も後方へ変更してあります。 四枚目はキャブとの干渉部の加工具合です。 メインパイプをえぐり、そこに鉄板をあてがい蓋をしてあります。 これで、キャブとの干渉はなくなりましたが、できればもっとエンジン自体を上に上げたかったので、えぐりをもっと深くしようかと考えたのですが、強度が不安になったので、このへんでOKにしました。 左右に鉄パイプを縦に半分に切った物を溶接し補強としています。 (PWK28を使えばえぐりがなくてももう少しだけエンジンを上にマウントできそうです。最初からPWK28を採用しておけば良かったのですが、XTDのマウント状態でPWKを使うとキャブセット等のメンテが楽です。キャブ周りの空間が狭くも広くもなくちょうど良い。各クリアランスをキツキツで作ると後の作業がしづらくなりますからね。) 五枚目はリアサス上部受けです。 TDMの寸法から少し変更しています。RS125のサスが無加工で装着できる位置になりました。車高調整も上下どちらにも有効になっています。 六枚目はリアサス上部受けの補強です。 七枚目はリンクアームの受けです。 こちらも少し位置変更しています。 八枚目はマフラーステーとキャリア受けです。 九枚目はエンジン下アンダーガードフレームとセロー純正エンジンハンガーです。 アンダーガードフレームは、切り取ったTDRのフレームを使っています。 十枚目はガードフレーム受けです。 ステップ下にマウントを作りました。 ここからセローの純正ハンガーまで繋ぎ補強兼ガード役にしています。 |
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エンジンを搭載してみる。 エンジン搭載における最大のネックはエンジンが重いことです。かなり良い汗かきました(^^; キャブのクリアランスは完璧です。(結局PWKを使っているのですが) リアキャリアの受けに穴を開けて、固定用ナットを溶接しておきました。 アンダーガードフレームは写真のように装備されます。 後々、アルミ板で泥避けを設置する予定です。 ここまで意外と順当に製作は進みました。 前にも書きましたが、足などは移植すればよいのでフレームができると一気に進みます。 後の切った貼ったはマフラーくらいです。 でも、色々とこだわって製作していきます(^^) |