京浜・PWK28Mの装着。


TZR125純正は三国・VM26です。
このVM26と京浜・PWK28Mはスピゴット径が同じだということが分かり、どうせならでかいキャブにしよう!半月バルブでレスポンスも上がるだろうし。
ということでPWK28Mを装着することにしました。
28MのMはメッキバルブ仕様のことです。
2stだから張り付きは無いでしょうけど、どうせなら良いものを付けたいということで。


これが色々と大変でした。。。


まずはキャブトップの曲がりジョイントを作成します。
U3O8さんに真鍮パイプにネジ山を切ってもらい、バーナーであぶりながら曲げたジョイントを使用します。
現物あわせで、電気ドリルを使い調整していきます。

結果、写真のように接続できました。

曲がりジョイント内には電気配線で使う、熱収縮チューブを熱しながらワイヤーに沿わし、アクセル操作によるジョント内の磨耗を防ぎます。
普通に売っている黒い熱収縮チューブだと、収縮後が柔らかくてすぐに破れてしまうと思います。抵抗にもなってしまうでしょう。
このチューブは収縮後は程よく硬く、なかなかの素材です。

次はオイルポンプワイヤーとの分岐パイプからキャブへのワイヤーを作ります。
TZR125純正のワイヤーが使えると楽だったのですが、そう甘くはありませんでした。
キャブ口径が大きくなり、ストローク量が増えるのでワイヤー長が足りませんでした。

長めのワイヤーを切ってワイヤーアウター内に通し、分岐内にくるワイヤー先端に小さいタイコをロウ付けします。
キャブ側の先端をロウ付けすると、万が一破損した場合に、タイコがエンジン内に吸い込まれてしまうかもしれません。
分岐側ならアクセル操作ができなくなるだけで済みます。(困りますが(^^;)
(ん?今思いましたが、タイコが破損したらスロットルバルブが閉じるので吸い込まれないか。。。ま〜、よし!です。安全は安全でしょう)

ワイヤー長さは余裕を持った長さが良いようです。
ワイヤー調整部を張る・緩める、どちらにもできる場所にしておくことも大事です。

次は、アクセルホルダーから分岐パイプまでのアウターとワイヤーを作ります。

材料はいらないワイヤーアウターからガイド(先端の銀色の部分)を取り、ホームセンターで自転車用のブレーキワイヤーを買ってきました。
自転車用ワイヤーには二種類あって、細い方、曲がりに対して強い方を選んできました。

アクセルホルダーに接続するジョイントも分解します。
ちなみに、アクセルホルダーはキタコのPWK28用ハイスロです。

自転車ワイヤーアウターをちょうど良い長さに切り、切った先端にガイドをはめます。
ポンチで抜け止め処理をしておきましょう。
分岐パイプキャップへ接続しようとしたらキャップ側が大きかったです、
また、余ってるワイヤーから大きめのガイドを取り、二重に重ねて無事装着できました。

次はアクセルホルダー側の調整部の作成です。
六角の調整部にワイヤーを挿入し、万力でカシメて外れないようにします。
あとは残りの部品を装着し、アウター側は完成です。

次は、インナーワイヤーです。

アクセルグリップにちょうど合う径の真鍮棒を買ってきました。
これをカットし、真中に穴を開けます。
穴の外側になる方には段付き加工をしましょう。
この段がワイヤーの抜け防止に効果があります。

あとはロウ付けし、完成です。
完成したら真鍮部をどこかに引っ掛けて引っ張り、強度テストをしましょう。
手で引っ張って外れてしまうようだったらやり直しです。
今回は十分な強度があるようで、ビクともしませんでした。

さて、分岐パイプとキャップを接続し、アクセル操作をしてみるとスムーズに動きます。
お〜、どうやら成功のようです。。。

と、うまくは進みませんでした。
スロットルバルブの動く量が増えたので分岐パイプの長さが足りなくなってしまいました。
写真のように全開状態にすると、結構はみ出してしまいます。
ようは、スロットルバルブが全開まで引っ張れない状態になっています。

さ〜て、困りました。
長いパイプを探せばあるでしょうけど(ランツァとか)、ワイヤーASSYでしか手配できないし、入手して間違ってたら悲しいです。
ということで、
U3O8さんに延長パイプを作ってもらいました。
写真のように純正パイプに軽圧入し装着しています。
これに伴いアクセルワイヤーは作り直しています。

溝が切ってあるので、現物合わせでちょうど良いところでカットします。
これで、アクセル全開OK!な状態にできました。

写真が見つからないので写真がありませんが、
マニホールドの径は問題無しですが、差込部の深さが違いました。
VM26よりPWK28が短くできています。
なので、マニホールドをカットし短くして装着しています。管長短縮にも一役買うでしょう。

ただ、抜け止めの溝とは合わないので、キャブを固定するバンドを強く締める必要があると思います。
できれば、純正ではなくステンレスの強力な品を使いたいところです。
というか、ステンレスに変更しました。

キャブトップの固定ボルトは蝶ネジに変更しました。
キャブセット時に少しでも楽をするためです。
あと、曲がりジョイントとキャブトップの間にゴムキャップを装着しました。
これで雨が降っても問題は無いでしょう。

そうそう先日、PWK用曲がりジョイントが市販されていることを知りました(汗
無事装着できているので、ま〜よし!です。

あと施したいこととしては、
チョークが引きにくいので、ワイヤー式に変更したいです。
CBR900のチョークワイヤーが余ってるので、これを使い、どこか引きやすい場所にノブを移動させようと思います。